今年の6月末に、我が家の新しい畑にえだまめを植えました。

新しい畑とは、私が生まれた家を取り壊して作った畑のことです。

今から約70年ほど前に建てられた木造の家でした。
30年ほど前に十和田市内に家を建て、数年経って両親を呼び寄せたので、それ以来空き家となっていました。

それからというもの、どんどん風化が進んで屋根は剥がれ、

雨や雪が家の中に侵入して床や畳が腐って取り壊しを考えていました。

やっと今年、重い腰を上げて行動に移したら、トントン拍子に話が進み、

あっという間に取り壊しが完了！

整地された所が草地にならないようにと畑にすることにしました。

取り壊しの時に土の中にあった残渣を取り除きなら、耕運機で耕してもらい

何とか畑らしくなったので、有機肥料を入れて畝を作りました。

“痩せた畑には豆を植えれば良い畑になる”とどこからか聞いたことがあるので、

化成肥料は一切使わずに種を予めポットで目出しをして植え替えました。

八月に入り、暑い日が続きました。そのお陰でえだまめはぐんぐん大きくなり、

小ちゃなピンク色の花が咲き始めました。

九月に入り、だんだん実が大きくなってきました。13日、第1回目の収穫、

実は近くに住む私の姉が収穫してくれて、味見もしたと言っていました。

豆も木から取ってくれたので、早速、栃木にいる娘たちに送りました。

娘には３人の息子たちがいます。彼らの喜ぶ顔が見たくて、われわれは食べる

ことなく全部送りました。

次の日の夕方、宅急便が届いて孫が電話をくれました。

彼の第一声は、バァバ、おやつありがとう！でした。

えだまめはまだ、食べていなかったようで、

味の感想を聞けたのは何日も後でした。

娘によると、美味しいのと味がないのがあって、ふっくらしているのは

美味しかったけど、痩せたのは味がなかったそうです。ガックリ！

そして20日の日に第二弾の収穫。畑から引っこ抜いた枝豆の木から豆の

鞘を取り、お湯を沸かして慎重に煮ました。

茹で上がった鞘に塩を振りかけ味見をしたのですが、〝えっ〟何だこりゃ、

これえだまめじゃないよ、豆の味がしない！さらに豆を噛んだ後に

変な皮が残るではありませんか。

とても食えたものではありません。ふっくらした豆はまあまあ食べられるけど、

痩せた豆は全く味がありません。しかもふっくらした鞘は稀です。

こんな筈では無かった。これじゃお隣さんや教会の方々に上げようと思っていた

のに、断念せざるを得ません。この悔しさを分かってもらえるでしょうか。

よくよく見ると、どうも鞘の数が多い。なぜだろう。何十年も太陽の光を

遮断されていた床下の土なので、土に栄養が無いだろうと思って、有機肥料を

入れたのが悪かったのかはたまた、今年は梅雨がいつまでも明けなくて

雨が多く、日照不足が原因だったのか、それとも植える時期が遅すぎたのか。

悩める老夫に誰かお助けを。

人生も自分の計画通りに行かないことはしょっちゅうですが、しかし、

えだまめ栽培はどうしても成功したい。来年こそは一番美味しいと言われる

種を買い、美味しいえだまめを収穫するぞ！と決意を新たに奮い立つ農夫であった。

えだまめを創造された天の父は偉大なり、ハレルヤ！

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