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ハレルヤ・ライフ-Hallelujah Life-

甘える才能

今から約3年ほど前に、借りている駐車場から我が家まで歩いている途中に、
真っ黒い猫が向こうからフラフラと歩いて来ました。そして私の足元にすり寄って
来て、あたかも、”助けて!”と言わんばかりにしつこく私について来ました。

猫は以前飼ったことがあり嫌いではなかったので、頭を撫でてやりました。
どうやら餌もろくに食べていないようで、家にあった煮干しを上げたところ、
あっという間に食べてしまいました。
それから毎日我が家に来るようになりました。
そして餌を欲しがるので仕方なく猫の餌を買ってくる羽目になりました。

最初は、どうせこの猫は餌欲しさに私に甘えて来たんだろうと思っていましたが、
彼女はどうやら私を命の恩人と思ったようです。

それにしても彼女、いや(クロと命名)クロは一方的にうちの飼い猫同然になって
しまいました。(家の中で飼う事はしませんでした。)
顔は小顔で若い女性には羨ましいと言われるような作り込みです。
胴体は細身で尻尾が何ともおかしな、クルンと捻った超短いものが付いています。
態度だけはでかいですが。(苦笑)

私は段々このクロは神様が遣わした猫ではないか、と思うようになりました。
なぜかというと、本当に上手に人に甘えるんです。
これは才能ではないかと思えるほどです。

一方の私は、子供の時から親に甘えるのが下手な子で、損ばかり
していたような気がします。
私の三つ上の姉は毎朝学校に行く前におこずかいが欲しいと泣いて
母にせがみ、貰うまで柱に寄りかかって泣き落とし戦術を取るのです。
そうすると父は根負けして母におこずかいをやるように言うのです。

こうして毎朝学校に行く前に姉は10円をゲット!
一方の私は1円も貰えずひたすら我慢の子でした。

時々父がタバコを買って来いと私にお使いを命じるのですが、
ただの1円も駄賃としてくれたことがありませんでした。
(私の記憶では)確か当時、1円でばら売りのキャラメルが2個買えました。
そういう子供時代でしたから、父親は不公平だと思いながら
何も言えない、甘えられない自分をどうしようもありませんでした。

クリスチャンは、神様を「天のお父さん」とか、「父なる神様」とか言うのですが、私
の場合、「父」と言えば、厳しい人、自己中心で威張っている人、酒を飲んで酔っ払う
人、タバコを吸って迷惑な人、母を奴隷のように扱う人、でも真面目に働く人、でした。
最後だけは父の良いところですが、尊敬できるのは、どんなに酒を飲んでも次の日、私が
起きる頃には、仕事に出かけて父の姿がなかったことです。

余りにも父の印象が悪すぎて「天のお父さん」と祈るのですが、自分の父のイメージが重な
って「父なる神」が良い神だとは思えないことが悩みでした。

父なる神様は愛の神様です。神様はあなたを愛しています。
と言われても素直にそのように思えませんでした。

このブログを読んで下さったあなたは、父親に対してどんなイメージをお持ちすか?
父親に愛されて育ちましたか?

私たちが生まれる時、両親を選ぶことは出来ません。何でこの母が自分の親なの?何でこの
父が自分の親なの?もっと若くて、素敵な親だったら良かったのに・・・
恐らくほとんどの人がそう思ったことが一度や二度はあったのではないでしょうか。

私はクリスチャンになって、神様がこの親を使って私を生んでくれたんだと分かった時、この親で
良かったんだと思えるようになり、それから親を大切にすることが出来るようになりました。

クロを通してふと、こんな事を思い出す事が出来ました。
今日も与えられた一日を感謝して生きましょう。

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