私の原風景
目をつむってみる。
おそらく四、五歳の頃。
住んでいた家の前の空き地と道路。
沢山の子供達が声を上げて遊んでる。
昭和三十年代半ば頃。
並んでる社宅のどの家も子供は数人いて
みんな外に出て遊んでる。
男の子は野球や木登り、
女の子はゴム飛びやままごと
木に登っているお兄さん達に花取ってと叫ぶと
ひらひらと白い花を落としてくれた。
そんな光景がうかんでくる。
子供達は上級生も下級生も一緒に遊んでいた。
その中に混じってまだ遊びのルールが分からない
小さな妹や弟がいて、一緒に遊びたがった。
そういう子をミソっこと呼んでいた。
そして子供達たちは、その妹や弟をめんどうだからと
遊びから除外してしまうのではなく、
仲間に入れてルールがわからなくても
大目に見て、「ミソっこだからいかべー」と了解しあっていた。
そして怪我をしないように見守りながら
一緒に自分達の遊びを続けていたのを覚えている。
大人に決められた事ではなく子供達同士で考えて
決めて小さな妹や弟を大切にしている姿を今尊く思い出す。
ーあなた方も悔い改めて、子ども達のようにならない限り、
決して天の御国には、はいれませんー聖書