ある衝撃【2】
「猿から進化して、人間ができたなんて思わない」
と言い放った父。
日本人なら誰でも信じている常識、学校で学び、
みんな当たり前に受け入れている進化論。
それを否定した父。なぜ?
父は肺結核を病み、まさに青年期の25歳から
35歳までの10年間という長い年月を戦病者として
山里の療養所で過ごしたと言う。
当時は不治の病と言われ、怖れられた肺結核、
瀧廉太郎や石川啄木、正岡子規など沢山の若者が命を奪われた病。
病棟はいつも死と隣り合わせ、開放療養と言って、
ドアを開け離して眠る月夜の中、野良犬が廊下や病室を歩き回っていたという。
そんなある夜、父の手は心臓の上で自らの鼓動を感じた。
規則正しく打つ音、この音を自分は自分の意思で止める事も、
再び打つことも出来ない、なのに打ち続けるこの音、
あぁ自分は大いなる摂理によって生かされているんだ、
生きているのではない、生かされるんだーと悟ったという。
この鼓動を打つのも止めるのも大いなるものの手のなかにある、
この大いなるものとは誰か。
まさに創造した方、創造主であろう。
進化ではなく、意志あるものが、意志をもって
人を創りあげたと確信したと言う。
この話を聞いて、私の心は、大いなる摂理、
大いなる創造者とは、いったい誰かと求め始めました。
それが後のイエス・キリストとの出会いに繋がっていくのです…