自衛隊に入隊!?【1】
その当時(昭和53年)、まだ新幹線が通っていない時代、
青森から東京まで一体どうやって行ったと思いますか。
「特急はつかり」という列車が一番早く東京に行く手段でした。
それか夜10時台、八戸発の寝台列車に乗れば、
翌朝上野に到着という2つの選択肢がありました。
私は寝台列車で行くことに決めました。
寝台列車は二段になっていて、上に席を取ると結構狭く揺れも大きかったりします。
そして一番の難点が線路のガタンゴトンという音が絶え間なく続く騒音。
両側の端っこの座席を選ぶと線路の騒音で眠れなくなることに気が付いたが後の祭り。
繊細な神経の私は、朝まで熟睡出来ないままで上野に到着してしまいました。
ふあ~、ねむい!
運命の日、上野から市ヶ谷駐屯地まで何とかたどり着き、
沢山の若者と一緒に身体検査が始まりました。
ところが、おかしい。体がガタガタ震えて寒気が止まらない。
夜行寝台で眠れないことが原因で風邪をひいてしまったらしい。
熱もありそうだ。
しかしここで不合格になってしまったら何もかもおしまいだ。
そう思って必死に頑張った。
聴診器を当てられた。すると医師は心臓の鼓動がおかしい。
心臓の精密検査を受けてくるようにと言われ、内科医に見てもらうことになり自衛隊の車に乗せられて病院へ。
大変なことになった。
不安が襲いかかり頭の整理がつかない。
絶体絶命とはこのこと。
私は心の中で神様に祈って助けを求めた。
すると精密検査の結果は、心臓に小さな穴が空いているような音がするが、
それで自衛隊に入って訓練ができなくなるような状態ではない。
徐々に塞がれるかも知れない。
それに風邪をひいていることも原因として考えられる。
と診断書に書かれ、再び駐屯地に戻った。
身体検査の結果は辛うじて?合格となり、神奈川県横須賀市にある、
陸上自衛隊武山駐屯地内の前期教育隊に入校が決まった。
は~、やれやれ!
・・・続く
<聖書の言葉> 箴言5:21
人の道は主の前にあり、主はその道筋のすべてに心を配っておられる。
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