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ハレルヤ・ライフ-Hallelujah Life-

自衛隊入隊記 【5】

5月。ゴールデンウィークがやって来た。
多くの隊員は中部あるいは関東から来ている人が多い。

長野、静岡、山梨、茨城、埼玉、神奈川など。
青森県出身は恐らく自分1人だったと思われる。

それなので殆どの隊員は実家に帰って行った。
基地内に残ったのはほんのわずか。
勿論自分は居残り組だ。

帰省の金が無いのも理由の1つだが、
思う存分自分のやりたいことが出来ると喜んでいた。

有り余る自由時間。
今まで、入隊依頼緊張しっぱなしで
自分の人生を振り返る暇がなかったことに気づいた。

そして、神様に祈っていたらあることを思い出した。
それは結婚のことだった。

実は自衛隊に入隊する決心をする前に、
6年間務めていたメンズショップを辞めて
独立しようと二度ほど試みたが、どうしても上手く行かない。

それで1つだけどうしても譲れない条件を決めた。
それは日曜礼拝を守れる仕事を選ぶことだった。

4件ほど与えられた選択肢の中で、
日曜日休める仕事はたった1つ、自衛隊入隊だった。

実は1年ほど前からだろうか、私には
同じクリスチャンの女性を紹介されて
お付き合いをしていた女性がいた。

私は18歳で商いの道を歩んできたが、彼女は米軍基地に勤める
サラリーマンの家庭で育った人だった。
彼女はある幼稚園の教師をしていた。

余りに違う境遇と私の人生の経験談に、
彼女は瞬く間に惹かれていったようだった。

しかし私の方はまだ結婚までは考えられなかったので、
自衛隊入隊の話しがあった時点でお別れした。

そのことを突然思い出したのだ。
それで神様に「私の結婚相手は誰ですか?」と祈った。

すると、別れたはずの彼女のことが思い出されて
頭から離れなくなっていった。

これは神様の御心なんだろうか。
何度も祈ったがその思いは打ち消しても打ち消すことが出来なかった。
それで遂に彼女に手紙を書く決心をした。

もう新しい誰かと交際しているかも知れない。
でもそうだったら仕方がない。

そう思いながら返事が来るのを待っていた。
しかし1ヶ月経っても一向に手紙が来ない。

そう、勿論その頃は電話はあったが、携帯電話がないので
公衆電話で電話するのが普通だった。
しかし自分の気持ちをしっかり伝えたかったので
敢えて手紙で出したのだが・・・

返事がない。
そうか、もう自分とはもう一度やり直す気持ちはないんだ。

それらしいことを匂わせた内容だったので、
彼女は悩みに悩んだようだった。

6月の入梅の頃、諦めかけていた彼女から1通の手紙が届いた。

それは自分にとってかなりショッキングな内容だった。

私と別れて絶望感に打ち拉がれて、
どうやら失恋旅行にあちこち出かけたらしい。

そして私のことを忘れようと
一生懸命祈りながら努力していたそうだ。

やっと立ち直りかけた矢先に私から手紙が来て、
かなり不信感を持ったようだ。
それで1ヶ月以上も返信がなかったのだった。

別れて半年、止まったかに見えた運命の時計が再び動き出した。

「天の下では何事にも定まった時期があり、すべての営みには時がある。
・・引き裂くのに時があり、縫い合わせるのに時がある。
黙っているのに時があり、話をするのに時がある。」伝道者の書3:1,7





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