はじめての沖縄旅行
去年の今頃、私達夫婦は、思いがけず、
娘から沖縄旅行をプレゼントされた。
日頃、忙しさに追われて、ゆっくり旅行などしたことのない私達だったので、
娘の思いやりに感謝感激して甘える事となった。
私は飛行機に乗るのは、新婚旅行以来四十数年ぶり、
いよいよ離陸というときは不安と少々の恐怖で、
おもわず主人の腕をギューーっと掴んでしまった。
一年に一度は旅行したいねと語り合った新婚時代が懐かしい。
機上から見る雲海の乳白色の輝き、時々雲の間から姿を見せる陸地や海岸線、
まるで立体地図を見ているような錯覚を起こす。
いつも見上げているあの遥か青空の中を
今飛んでいるという感覚は格別だった。
さて、はじめて見る沖縄は明るい日差しの中で目にしみるような海のブルー、
建物の白、ブーゲンビリアのピンクに彩られたまさに憧れの南国だった。
そして日本一の観光地らしくどこへ行っても
ウェルカムと観光客を受け入れてくれて温かい。
戦争で大きな犠牲を払ったこの島を安易に訪れるのは
いかがなものかと思ったりしたがやはり来てよかった。
那覇空港の近くの海岸でしばらく海を見ていたら、
水平線の彼方からピカッと光るものが!飛行機だ!
だんだん大きくなりやがて爆音を響かせながら目の前を横切り、
空港に吸い込まれる。
それが五分おきぐらいに、ひっきりなしに飛んできて、
観光客を降ろすのだからすごい、すごい!
今年はコロナで、彼の地はどうしてるのだろう。
私達は沖縄を満喫して旅を終えたが、
まだまだ観光すべき場所は沢山あり、いつかの楽しみにしよう。
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