聖書【2】 抑止力
昔、社会の授業で「核の抑止力」ということを教えられました。
アメリカとソ連(今のロシア)が対立していた頃です。
「もし戦争が起こったら、片方が核のボタンを押すと、即相手側も押す。
そうなると核戦争になり、人類は破滅する。
だから、互いに圧倒的に多数の核を持つことで、
全面核戦争になることを抑止する」ということでした。
私は非常に驚きました。
世界の平和がそんな危ういとしか思えない抑止力ー
というもので保たれているなんて!
それはまるで、どっちに転ぶかわからない
やじろべえや綱渡りのように思えました。
あの月から撮影した美しい地球、
宇宙の暗黒の闇の中にたった一つ青く輝き、
この上もない、いのちと光りと水の惑星、
地球が震えて消えてしまうように感じました。
私たち人類が核開発以来、そんな断崖絶壁にあるとは!
世界にもっとしっかりした土台はないものか、
もっと確かで、もっと絶対で、私たち人類を守り、
支えてくれる、本当に頼るべきものは一体何だろうー
そんな事を考えるようになりました。
そして、それは読み始めた聖書の中に
答えがある事を私は見つけたのです。
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